今日の東京は、これ以上ないってくらい、空気が澄み切った日でしたね。
ブログにも毎年書いていますが、西宮にいた私の家族、実家のマンション、その周囲、同級生やその家族は被災しました。でも、私自身は大学生で東京にいて、被災しませんでした。
実際に現地に行った(帰った)のも、ライフラインが一通り復旧した、3月の上旬でしたから、呑気者でした。
ここ数年、さとなお(@satonao310)さんのブログを引用させてもらってます。
ぜひご一読を!
地震が起こったら、まずこれをしろ!
地震が起こる前に、これだけはしておけ!
震度7の朝、妻は妊娠9ヶ月だった。
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昨年のこの日に放送され、リアルで静かな感動をもらった、NHKのドラマ「その街の子ども」。
先週から映画版も全国ロードショーが順次始まっています。
今朝、予告編を見て、また涙ぐんでしまいました…。
しかし、水道橋博士(@s_hakase)さんのツイートで知ったある記事を読んで、忘れかけていたもうひとつの感覚を思い出しました。
震災には縁がないし、正直辛気臭い話しをされても困る、という方はぜひご一読ください。
普通におもしろいお話になってます。多少下品なトコありますのでご注意ください(笑)
真っ只中の時って、悲しみよりも、逆に変な高揚感もあった気がします。
やっと電話で話せたときの家族も、被災した友人達も、語り口が興奮していて悲壮感はなく、むしろこっちを驚かせて、時には笑わせてやろうという感じさえありました。
「家傾いて、タンス倒れてきて下敷きになって、百科事典がアタマ降ってきたけど、元気やで!」
「2階に寝てたのに、朝起きたら1階になっててん!(1階がぺしゃんこになった)」
「うちんところが一番ひどいわーと思って、車で様子見に行ったら周りのほうがむっちゃすごくて、走りながら うわ、うわ、うわって感じやってんー」
「◯◯ちゃんとこ、ボロやから絶対つぶれててあかんと思てたら、これが平気やってんよ!でもあのドアあかんようになってん!」
「となりのアパートめちゃんこになってて、上の階に住んでる、今まで得体のしれなかったにーちゃんたちがパーッと行って助けに行ったわ。見直したわ。」
実際に亡くなった友人やその家族もいました。それも事実でしたが、上のようなことも事実だったなぁと。
ほんまに不謹慎で、恐縮なのですが、「あぁ、私は、人生を変えるような、ものすごく貴重な経験を、しそこなったのか?」と少し残念に感じさえしたんです。(ホンマ、すいません・・・)
岡宗さんの話をきいて、自分がそう思ったことを明確に思い出しました。
同列に比べるのもおかしいんですけど、去年、母が元旦にクモ膜下出血で倒れて、お通夜・お葬式に到るまでの10日間も、父が心筋梗塞で倒れて病院通いした1週間も、独特の高揚感に包まれていて、けっこう元気だったんですよね。
三度三度ご飯しっかり食べて、おしゃべりして、TV見てゲラゲラ笑って、夜はちゃんと眠って。
悲しみや不安感は、また別のタイミングでもちろん感じたのですけれど。
人間で、後ろ向きのままじゃ生きられない。もちろん、ずっと前向きのままもムリ。
両方あるのが、自然なんやなあと。
…ってまとめちゃうと、当たり前のことですね。
この話をきいて、なんだかちょっと目が覚めた気がします。私にとっては、少し気が楽になりました。
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